「ヒミズ」

「ヒミズ」

震災後に大幅に脚本が書き変えられたという「ヒミズ」、震災がどのように描かれているのかも知りたくて園子温作品に再度挑戦してみました。

住田(染谷)の家は貸しボート屋、そのそばには震災で被災した人たちがテントで暮らしている。
住田は父親(光石研)から、何かとつきまとう同じクラスの茶沢さん(二階堂)は母親から虐待を受けていてそのすさまじさは韓国映画「息もできない」を思い出させる。
ただ普通に生きたいという住田のささやかな願いは、父親を殺したことをきっかけに世の悪党を殺して死ぬことに変わる。
やはり容赦のない暴力シーンは登場する。しかし、一番気持ちがわるくなったのは酔った父親による言葉の暴力のシーンだった。

テントの被災者たちだけは住田の身を案じる優しい人たちだが、世の中に絶望して無差別殺人に走る若者や、すりの青年、金貸しを営むやくざと、おそろしく危ない人たちがいっぱい。
演じる俳優陣も園子温ワールドの強烈な個性だ。
そん中にあっても一歩を引けをとらない染谷将太と二階堂ふみの演技はさすがヴェネチア国際映画祭の最優秀新人俳優賞W受賞の本当に素晴らしいものだった。

不条理の世界に佇む2人の中学生は、幾度となく映し出される瓦礫と化した町の風景と重なる。
わずかな希望に向かって走り出すラストシーンにやっと救われる思いでした。

(2012/1/27 109シネマズ)

私の園子温は「気球クラブ、その後」「ちゃんと伝える」「恋の罪」に続く4本目。今回はちょっときつい映画でした。
これまで私が観たものが変化球的な感じのものばかりだったのかもしれません。
映画館最初は一人で、これ私一人で観るの・・・、とちょっと心配、遅れて男性2人来場でホッ。

「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」」
オープニングから「007」そのもの、これまでのボンド映画の印象に残るアクションシーンてんこ盛り、まじめにやればちゃんとした「007」映画になりそうなくらいにきちんと製作されている。
でもローワン・アトキンソンはこんな大仰なシチュエーションよりもささやかな日常の行いの中のチマチマした笑いが身上のような気がして、一番おもしろかったのはエンドロールの音楽にのって料理をするシーンだったりでした。

(2012/1/25 109シネマズ)









キネマ旬報ベスト10

キネマ旬報のベスト10が発表になりました。
外国映画の1位と2位、日本映画の1位、2位も嬉しいです。
昨年は初めて表彰式に参加したのでした。

【2011年日本映画ベスト・テン】

1位 一枚のハガキ
2位 大鹿村騒動記
3位 冷たい熱帯魚・・・(おじけずいて観ていません)weep
4位 まほろ駅前多田便利軒
5位 八日目の蝉 (蝉の文字は旧字です)
6位 サウダーヂ・・・(シエマでやりますね、)
7位 東京公園
7位 モテキ
9位 マイ・バック・ページ
10位 探偵はBARにいる

*次点 「監督失格」
*7位 「東京公園」と「モテキ」は同率

【2011年外国映画ベスト・テン】

1位 ゴーストライター
2位 ソーシャル・ネットワーク
3位 英国王のスピーチ
4位 無言歌・・・(佐賀でやるかな?)
5位 ブラック・スワン
6位 マネーボール
7位 トゥルー・グリット
8位 ヒア アフター・・・やはりイーストウッド
9位 灼熱の魂・・・(佐賀でやるかな?)観たい
10位 家族の庭・・・(佐賀でやるかな?)観たい

*次点 「ウィンターズ・ボーン」

http://www.kinejun.com/kinejun/85/tabid/250/Default.aspx

「ブリット」「ロボジー」

週末に観た映画3本。

「ブリット」

午前十時の映画祭プログラム、シエマにて「ブリット」鑑賞。

スティーブ・マックイン堪能。「パピヨン」よりもお客さん多し。それも男性客。
映画を観て納得。とにかくマックインが素敵、男が惚れる男なんですね。

ブリットファッションと言われるくらいですからその着こなしは抜群です。
細身のスーツにステンカラーコート、黒のタートルネックセーターに肘あてのついたツイードのジャケット、シャツの上には襟のついたウールのカーデガン、等など今でもちっとも古さを感じさせないファッション。
サンフランシスコのアパートに恋人と同棲。
道路の新聞販売機(というのかどうか・・・)で新聞を買い(小銭がなくて機械をたたいて新聞拝借なんですが)、近所の食料品店で買った食料の袋を小脇に抱えて階段を上っていくマックインのさまになっていること。
一挙手一投足が全て素敵。

マックインがハンドルを握ったというサンフランシスコの坂を200キロのスピードで駆けめぐるカーチェースはジェットコースターに乗っているような気分になるくらいすごい。
夜の滑走路と空港内の犯人の追跡劇も見ごたえたっぷり。「ダイハード2」の夜の滑走路のシーンはこの映画からインスパイアされたのでは。

警察の車が出払ってるとあって恋人の車で事件現場に出かけるところは公私混同とも思えるけど・・・そんなことは気にもかけない強引な仕事ぶり(敏腕デカです)と、いろいろと文句を言っても、ちゃんと戻ってくる美人の恋人、そんなところも男性が憧れるのでは。

ポーカーフェイスのクールなマックインの魅力とラロ・シフリンによるジャズがモダンな雰囲気をかなで、とてもしゃれた映画でした。
その恋人ジャクリーン・ビセットの美しさも付け加えておきます。

映画の後シエマで一緒に映画を観たマックインファンの妹とランチ。
古いスクリーンが置いてあり表紙はジャクリン・ビセットでした。
懐かしい、20数年前チネチッタの活動に参加したころスクリーンからキネマ旬報に変えました。
それまで買っていたスクリーンはたしか古本屋に持っていったような・・・
手元にとっておけばよかったかなあ。

(2012/1/14 シエマ)

「ロボジー」

矢口史靖監督の「ウォーターボーイズ」「スウィング・ガールズ」「ハッピーフライト」に続く新作、文句なく楽しめました。
ロボットおたくの吉高由里子がかわいい。
ロボジーこと五十嵐信次郎(ミッキーカーチス)が演じる鈴木さんもおちゃめです。
娘との約束を守るために孫に会いにタクシーでかけつけるところは頑固者のおじいちゃんがとってもかわいくてほのぼのとしたシーンでした。
あり得ない話なのだけど、気持ちよく笑える、矢口監督のコメディはとても好きです。
エンドロールの歌はスティックスのヒット曲『ロボット』、ロカビリーで鳴らしたミッキー・カーチスの歌がとても楽しいです。

(2012/1/15 イオンシネマ)

「家族ゲーム」
最近月一でチネチッタのみんなでDVD鑑賞会をやっています。
土曜日は森田芳光監督の「家族ゲーム」を観ました。
ひょうひょうとした味わいの松田優作、ほんといい味です。
伊丹十三も出ています。
時代の空気がとてもよく伝わってきます。
本当にもっと作品を観たかったです。

映画の後新年会「鍋パーティ」をしました。

(2012/1/14)




「パピヨン」

「パピヨン」


2011年の最初の映画です。

「パピヨン」と言えば、あの哀愁を帯びたメロディーとどこまでも広がる青い海、そしてラストの脱走のシーンの感動が忘れられなかったけれども、今度もやはりそのシーンに泣かされました。
自由にかけるパピヨンの執念は強靭な肉体と精神に助けられて、不可能を可能にする。
お互いの思惑で近づいた二人はしだいに本当に心を通わせる存在になっていく。
目的に向かって決してあきらめないパピヨンの姿に感動しました。

スティーブ・マックインとダスティン・ホフマンの演技も素晴らしいです。

(2012/1/7 シアターシエマ)

数年前から断舎利ブーム、そんな中この本も売れているようです。

ドミニック・ホーロー著「シンプルに生きる」

本の最後の「おしまいに、シンプルにするために」の中の心に残った言葉

8.一年間一度も使わなかったモノはすべて捨てる
11.欲求と必要の違いを区別できるようにする
14.場所を移動させただけで「片づけた」と思わない



ちょっと実行してみたいけど・・・、なるべ努力しよう、と思いました。


2011年映画ベスト10

2011年好きだった映画10本

1.ソーシャルネットワーク
2.ザ・ファイター
3.ゴーストライター
4.127時間
5.ブラックスワン
6.トゥルー・グリッド
7.愛する人
8.ソウルキッチン
9.しあわせの雨傘
10.SOMEWHERE

1.一枚のはがき
2.大鹿村騒動記
3.僕たちは未来を変えることができない
4.ショージとタカオ
5.まほろ駅前多田便利軒
6.アントキノイノチ
7.八月の蝉
8.最後の忠臣蔵
9.マイ・バック・ページ
10.ヘブンズ・ストーリー

2011年に見た外国映画92本、日本映画22本のうち新作の中から選びました。
日本映画は22本しか観ていないのでその中から10本選ぶのは少々苦しかったですが。

しかし今年一番感動し、面白く、大好きだと思ったのは午前十時の映画祭のプログラム「追憶」「フォローミー」「ゴッドファーザー」「男と女」でした。
やはり名作と言われるものは時がたっても色あせないものだとつくづく思いました。

2011年面白かった本
1.「ミレニアム」3部作  スティーグ・ラーソン 
2.下町ロケット  池井戸潤
3.神々の山陵  夢枕獏
4.ジェノサイド  高野和明
5.わが青春のロック黄金狂時代 東郷かおる子

1.は本当にはまりました。2010年映画を観て、2011年に本(3部作で6冊)を読みWOWOWで映画を見直し、映画も本当によくできていると感心しました。
今年公開のデビット・フィンチャー監督のハリウッド版への期待もいやがうえにも高まります。

2011年はビジュアル本というか写真集も素敵なものを見つけることができました。

「Linda McCartney: Life in Photographs 」

ポール・マッカートニーの亡き妻であり写真家のリンダ・マッカートニーの写真集。
ロック・ミュージシャンの写真も満載、しかしなんと言っても家族写真が微笑ましいです。
ポールの素顔が見れます。子どもたちも可愛らしい。郊外のセレブの暮らしってこんな感じかな。
洋書は高価なのにとても大型本ながらそれほど高くないのもいいです。

「世界の夢の本屋さん 」

新聞の書評で知り、ジャスコのくまざわ書店の書評コーナーにおいてありました。
ヨーロッパの個性的な本屋さんが書店のオーナー、店長、スタッフのコメントとともに紹介。
本当に行ってみたくなります。

マグナム・シネマ マグナム写真家たちによる映画史 Magnum Cinema

ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ・ブレッソンらマグナム写真家による100本以上の映画の撮影シーンやオフの俳優の素顔などその写真の解説ととも360ページにわたり掲載されています。
定価は10194円とちょっと高価。私はキネマ旬報の定期購読者のプレゼントであたったキネ旬の書籍に使える図書券で買いました。




 



沖縄 桜坂劇場

「桜坂劇場」
今頃になってしまいました。
12月2日に訪れた沖縄「桜坂劇場」のことをやはり記しておこうと思います。
シアターシエマの立ち上げのためのシンポジウムの時に桜坂劇場関係の方(真喜屋力氏)もお見えになっており、その時から一度は訪れてみたい映画館の筆頭だった「桜坂劇場」であります。

3つのスクリーンとカフェ、陶器や沖縄雑貨を扱う「ふくら舎」、「桜坂劇場」は那覇の文化の拠点のようなそんな場所。


劇場入り口には上映中のポスターが並び、アウトドアのカフェスペースも


雑貨類も販売、奥はチケット売り場。時節柄クリスマス関連グッズも。


書籍も充実、実にディープなサブカルぶり


併設のカフェ、18時からのディナータイム直前でお客はまだ私一人でした


夜がまた綺麗

「ミケランジェロの暗号」を観て、大きな「ひまわり」のポスターが貼られたカフェで食事をしました。
さすがにWifiもフリースポットでした。

佐賀にもこんな映画館が。シエマもこんな感じですね。

「エリック・クラプトン&スティーブ・ウインウッド」ライブ

「ERIC CLAPTON & STEVE WINWOOD」Japan Tour 2011
(先着でファイアーキングのマグがついていたパンフ。)


11月24日マリンメッセの「クラプトン&スティーブ・ウィンウッド」ライブに行く。
これまで経験したクラプトンのコンサートの中ではおそらく一番でした。

ウィンウッドについてはブラインド・フェイスのアルバムを1枚聞いたことがあっただけでほとんどその音楽は知らなかったのだけれど、コンサートにあたり、ちょっと予習、WOWOW放送のライブ映像も何回か観ていたので100%楽しむことができました。

渋すぎるくらいの選曲でした。
誰にも馴染みの曲は「コカイン」「ワンダフルトゥナイト」くらいではなかったでしょうか。
しかしウィンウッドが歌う「ギミー・サム・ラヴィン 」はめちゃくちゃ楽しかったし、「ジョージア・オン・マイ・マインド」はじっくり聞かせ感動、アンコール前の「ヴードゥーチャイル」はクラプトンのギターがそれはカッコよく、ウィンウッドのオルガンと大盛り上がりで、旧友と音楽をするのが嬉しくてたまらない様子の大御所二人は音楽に夢中な少年そのもの。

マディソン・スクエアガーデンのコンサートでは「ウィンウッドとやれて嬉しい」と感慨深げに言ってましたがこの日のライブではクラプトンが一度「スィーブ・ウインウッド!」と言っただけでスティーブ・ガットの紹介もなしです。
アメリカの量販店で買いました、みたいなチェックのパーカーにズボンといういでたちのウィンウッドは音楽をやりにちょっとやって来ましたみたいなひょうひょうとした雰囲気が良いです。

どちらかと言うとウィンウッドの音楽にスポットをあてたライブだったようにも思えます。
キーボードだけでなくギターの巧さにも驚き、マルチタレントなウィンウッドです。
ライブ映像で観た「ディア・ミスター・ファンタジー 」の超かっこいいギターも聞けて大満足のライブでした。

最近福岡にもぼちぼちと大物アーティストが戻ってきてるようで、だから客席の埋まり具合がとても気になるのですがマリンメッセはほぼ満席でした。

帰りに水鏡水天宮横丁の「とり天」というお店に寄りました。大分出身のお兄さんがとても感じよく、お店お勧めの当然とり天もおいしくて、いい感じのお店でした。(小さめにブルースが流れてました)
最終のひとつ前の高速バスで帰宅しました。

(2011・11・24 マリンメッセ福岡)

清水竹灯り

清水の滝と紅葉ライトアップ 「清水竹灯り」





昨夜職場の友人に誘われて出かけました。
小城公園に車を止めてシャトルバスで15分ほど。
清水の参道を登っていくこと10分あまり、目の前に広がるろうそくの灯りに思わず「きれい!」。
何千本というろうそくの灯りがゆらめく幻想的な世界です。

京都の清水寺のライトアップには感動したものですが地元佐賀、それもすぐ近くでこんなに美しいライトアップを観れるなんて思ってもいませんでした。

15日から23日までの9日間の会期中あれだけの数のろうそくに火をともすのはさぞかし大変だったでしょう。
アルバイトかな、なんて興ざめな想像もしてしまうくらいにその量に圧倒されました。
今年は今日で終わり、まだの方は来年是非お出かけください。




(2011・11・22)

「マネーボール」「コンテイジョン」

イオンシネマで2本。


「マネーボール」


監督:ベネット・ミラー「カポーティ」
脚本:スティーブン・ザイリアン&アーロン・ソーキン「ソーシャル・ネットワーク」
出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマン
2011年、アメリカ映画、2時間13分
配給:ソニーピクチャーズ コロンビア映画


リーグ最下位の貧乏球団アスレチックスを「マネーボール理論」と言われるデータ重視の戦略でア・リーグ20連勝の記録まで導いた名GMビリー・ビーンをブラッド・ピットが演じてこれまでにない野球映画になっていました。
野球は監督の采配が全てだと思っていましたけどGMはそれと同じかそれ以上の権限をもつものだったのですね・・・。
読売ジャイアンツの騒動もそんなとこでしょうか。

映画はさまざまなデータによる埋もれた選手の発掘や他球団とトレード、選手起用についてのGMと監督の対立、控室の選手の描写などに重点を置いています。
それが終盤この映画唯一と言っていいゲームシーンに効いてきます。
理論野球が成功をおさめるのか、やはり野球はデータだけではないのか・・・。
やっぱり野球の神様っているんだな、と思えるシーンなのです。

メジャーリーグの舞台裏が分かりとても興味深く、野球の面白さを再認識した次第でした。

(2011/11/18 イオンシネマ佐賀大和)

「コンテイジョン」

監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:スコット・Z・バーンズ
出演:ローレン・フィッシュバーン、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウ
    ケイト・ウインスレット、マット・デイモン、マリオン・コティヤール
2011年アメリカ映画
配給:ワーナー・ブラザース映画

映画はゴホン、ゴホンという咳の音と2Days(2日目)という字幕から始まる。
1日目はどうしたのだろうという疑問を持ちつつ、最初に感染してあっけなく亡くなってしまうグウィネス・パルトロウにこんなちょっとした役しかもらえなかったのか、彼女も料理本など出していたから俳優業はお預け状態なのかしら、なとど思いつつ見続けることに。

危険を承知で感染地区で調査にあたる米国疾病対策センターの医師や、ウィルスの出所を突き止めようとするWHOの職員、ブログで政府批判をするフリージャーナリストなどに主役級の俳優が贅沢に配されています。


ウイルス感染した患者を収容する大きな体育館と防御服の医師たちの姿やサーズ、豚インフルエンザも出てきて現実が映画を超えてしまっている今、この映画は余計に怖く感じます。
ソダーバーグの無駄のない演出も効いているようです。

正義の味方を気取りながらどこか胡散臭そうな風情のジャーナリスト役のジュード・ロウは「ロード・トゥ・パーディション」でのカメラマン(殺し屋)を思い出しました。こんな役よく似合います。
ネット社会の恐ろしさも同時に描いていました。

オープニングの「二日目」の意味が分かるラストシーンにはうなりました。
パルトロウ、重要な役だったのね。

ちなみに原題「Contagion」とは接触感染のこと。

(2011/11/18 イオンシネマ佐賀大和)

金曜日でポイント2倍の日でした。
シエマで今日までの「チェルノブイリハート」は見逃しになってしまいました。
観たい映画がたくさんでますます観る作品を選ぶ基準なんか作らないといけないと思うこのごろです。






「ゴーストライター」

昨日(11/11)はソラリアシネマで「ゴーストライター」を観ました。

「ゴーストライター」

監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー
出演:ユアン・マクレガー、ピアーズ・ブロスナン、キム・キャトラル、トム・ウィルキンソン、
    ティモシー・ハットン
2010年、仏・独・英、128分、配給:日活
2010年度ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)

元英国首相ラングの自叙伝のゴーストライターを依頼されたユアン君(I'm your ghost というセリフの通り名前は出てこない)はラングが滞在する孤島に赴き、インタビューと執筆を始めますが、前任のゴーストライターの不可解な死を探るうちに首相の大きな秘密に気付き、本人もその渦中にまきこまれていきます。

雲が低くたれこめる荒涼たる風景の中に建つ邸宅は広い窓からの景色を借景にしてとても上質でシンプルな素晴らしいインテリアでラングのインテリジェンスを感じさせるとともにポランスキーのセンスの良さもうかがえるようです。

ラングの留守中、誘ってくるラング夫人に「やめておいたほうがいいな」とつぶやいたすぐそのあとで事に及んでしまうところなどはしかたないなあ、なんて思いつつもユアン・マクレガーはやはりとても素敵なのです。
ポランスキーにしては控えめなラブシーンもこの映画のスマートなところかも。

ピアーズ・ブロスナン演じるラングのそのハンサムぶりは元ブレア首相を思わせます。映画の中でも息子を戦争で亡くした父親がラングに抗議するシーンがあったり、ニュース画面に映る黒人女性の長官はライス元国務長官みたいでしたが政治的なメッセージはそこそこです。

ミステリー小説のページをめくっていくように程よい緊張感が続き最後までとても面白かった。
この映画のワンシーンワンシーンが全部好きでした。

(2011/11/11 ソラリアシネマ)

ソラリアシネマは11月30日で閉館します。
おそらくこの映画が私のソラリアの最後の作品になると思います。
パヴェリアから始まり、シネテリエ天神、シネリーブル博多駅、そしてソラリアシネマまで閉館してしまうなんて・・・。
映画を映画館で見れなくなるなんてことだけはありませんように。


今日(11/12日)は日本シリーズ第1戦を観に行きました。
ヤフードームはコンサートに行くほうが多くて野球観戦は5年以上前だったかも。
しかし音楽でもなんでも生(ライブ)はいいものです。
明日は勝ちますように。

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「ミッション:8ミニッツ」

今日はイオンで「ミッション:8ミニッツ」。
「猿の惑星」「ステキな金縛り」とそして今日は期せずしてまた1番スクリーン、ついてます。

「ミッション:8ミニッツ」

監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
出演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ
2011年・米・93分  配給:ウォルト・ディズニー スタジオ ジャパン

SFサスペンス「月に囚われた男」で鮮烈なデビューを飾ったダンカン・ジョーンズ監督(デビット・ボーイの息子です)の第二作。
前作が母国で撮った低予算のイギリス映画だったのに対して今回はスケールもましたハリウッド映画です。
テロによる列車爆破で死んだ人の死の直前8分の時空に送られたジェイク・ギレンホールが犯人を探し出し次の爆破を阻止するというSFで少しややこしかったですが面白く観ました。
犯人が見つかるまで何度も8分前に戻るところは同じような映画がありましたけど、タイトルが・・・。

そのうち父親にも出演してほしい、と思っているらしいので楽しみ。
今後ますます注目です。


(2011/11/8 イオンシネマ)


帰りにくまざわ書店で「BRUTUS 〜気持ちいい音楽」を買いました。
表紙もしゃれてます。


夜は録画の「エリック・クラプトン&スティーブ・ウインウッド 」の マディソンスクエアガーデンのライブを観る。
最近スティーブ・ウインウッドを聞いていますけどだんだん好きになってきました。
このライブとにかくかっこいいです。






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「BIUTIFUL ビューティフル」

今日はシエマで「BIUTIFUL ビューティフル」を観ました。


「BIUTIFUL ビューティフル」
監督・脚本・原案:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
出演:ハビエル・バルデム
148分スペイン・メキシコ合作、ファントムフィルム配給

非合法な仕事、ドラッグ依存で躁鬱病も患っている妻とは別居状態、さらに末期がんで余命2カ月の宣告、二人の子供を抱えて、不幸と不運を一人で引き受けてしまったような男ウスバルをハビエル・バルデムが全身全霊で演じていました。

窓の外に見えるサクラダファミリアにここがバルセロナだと初めて分かるくらいに、その街は汚れて殺伐としていていました。そしてその底辺で暮らす不法移民の暮らしの悲惨なこと。
この街の風景に今巨額の財政赤字を抱えるギリシャや、イタリアも同様であるらしいことが頭をよぎりヨーロッパの別の一面を見たような気がします。

子供たちを託したセネガルの女性の母としての優しさ(新しい家族の予感に心がほっこり暖かくなるような)、ずっと苦悩の表情を浮かべていたバルデムが最後に見せる父との会話のシーンの優しい顔にこの映画の救いがあったように思います。

「アモーレス・ペロス」「21グラム」「バベル」・・・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの作品はどれもズシリと重いです。

(2011年11月6日シアターシエマ)



この後「アリス・クリードの失踪」も見たいなあ、なんて考えていたのですけど、「ビューティフル」が148分もあり、内容も結構ヘビーだったので、一本にしました。
それに今日はやたらと知り合いに会ったりして、映画館の外でちょっと映画話などして帰りました。


今夜はバルーンフェスタ最終日。
友人と行くという息子に便乗してモンゴルフェノクチューンを見ようと佐賀駅からJRでバルーン会場へ。
残念なことに風が強くてバーナーだけの演出に。
しかし帰りの電車を待つホームで思ってもみなかった打ち上げ花火が。
秋の夜空をバルーンにかわって美しい花火が彩りました。



「アジョシ」

「アジョシ」


暗い過去から周りとの接触をたち街の片隅で質屋を営むテシクは母親と暮らす薄幸の少女ソミだけが心を通わせる存在だった。母親が関わっていた闇の組織に連れ去られたソミを取り戻すため元特殊部隊のテシクは一人悪の組織に闘いを挑んでいく。

闇の組織の凄まじい悪人ぶりとその対局で一人映画をしょって立つようなウォン・ビンのかっこよさ!
鍛えられた体から繰り出されるキレのいいアクションとそのイケメンぶりはファンでなくても好きになってしまいそう。
今日本にこんな男優さんがいるでしょうか。
Barにいる日本の探偵さんはとてもかなわないな、と思います。

「冬の小鳥」のいたいけな少女のままにここでも薄幸の少女を演じたキム・セロンもとてもうまい。
この二人の存在で映画がかなりグレードアップした感じでした。

韓国映画の半端ではないバイオレンスには辟易するけど、飽きさせない演出には感心させられました。

(2011/9/19 イオンシネマ佐賀大和)



「人生、ここにあり!」他

「人生、ここにあり!」

この映画の舞台は精神疾患の人たちが一緒に作業をする協同組合。

イタリアでは1983年にバザリア法の制定により精神病院が廃止され患者さんたちは一般社会に出てくることになりました。
その協同組合の運営をまかされたのは過激な活動で労組を追い出された熱血漢ネッロ。
彼はちゃんとした仕事でお金を稼ごうと持ちかける。
何も知らないということは怖いものなし、患者たちに対して特別な配慮をすることもなくとってきた仕事、意外な才能を発揮する彼らに仕事はどんどん増えていくのです。

ネッロの悪戦苦闘ぶりとマイペースな患者たちがユーモラスに描かれています。
個性的で愛すべき彼らの姿、よく見るとこんな人普通に自分の周りにもいるような・・。
暗くなりがちなでデリケートなテーマをドタバタコメディー風に明るく描いているところがステキ。
特別視することもないけれどもでもやはり配慮も必要だと思わせる悲しいエピソードもちゃんと描かれていました。

映画のウェブサイトにこの映画の舞台となった協同組合の写真がありますが、とても素敵な場所でイタリアはこの分野では先進国なのでしょうね。

笑えてちょっぴり泣ける実話をもとに作られた映画です。

(2011/9/7 KBCシネマ)

最近見た映画は

「探偵はBARにいる」
大泉洋はちっともハードボイルドに見えないし、ちょっと退屈でした。
すごく面白かったと言っている人もいますから気になる人は確かめてみてください。

(2011/9/9 イオンシネマ佐賀大和)


「ゴッドファーザー」
このときまだそれほど有名でなかったアル・パチーノのどんどんマフィアとしての資質を表してくるその演技にゾクゾク。
マーロン・ブランドが記憶に残っていたPARTⅠだったけどアル・パチーノの絶対的な存在感に圧倒された。
陰影に富んだ撮影とメランコリックで叙情的なあの音楽、こちらは誰が見ても素晴らしいと思える映画。

(2011/9/17 シエマ)

「戸田奈津子さん×古川知事トークセッション」

「戸田奈津子さん×古川知事 トークセッション in シエマ」

映画「ある日どこかで」上映終了後、字幕翻訳の第一人者である戸田奈津子さんと古川知事のトークセッションが行われ10時からの映画とともに参加しました。

映画を見ていて字幕の存在を感じさせない翻訳がいい字幕。・・・なるほどなるほど。
これまでいやだと思った仕事は一度もない、でなければこんなハードな仕事は続けていない。・・・1週間に1本の作品を仕上げるそう。
最近の映画は説明的すぎるし、長すぎる。・・・見る方も2時間以内の映画はほんと、嬉しいです。
字幕も20年くらいしたら古くなり言葉の言い回しなども変える必要がある。

などなどこの仕事を目指した動機(映画が大好き、その副産物としての英語の勉強)や、仕事の裏話まで、歯に衣着せないお話はとても面白くあっという間の1時間でした。

しかしテレビで時々お見かけするそのままの雰囲気で、その生き生きとた話しぶりにはすっかり魅了されました。
また知事の質問やお話にはその映画ファンぶりが伺えるもので、戸田さんとの息もぴったりといった感じでした。

「ある日どこかで」

「スーパーマン」で人気が出たクリストファー・リーブとボンドガールのジェーン・シーモア主演のファンタジーラブロマンス。
タイムスリップがとても自然なのがSFとファンタジーの違いでしょうか。
涙をさそう美しい音楽は「フォロー・ミー」でも泣かせてくれたジョン・バリー。
とてもハンサムなクリストファー・リーブ、2004年に亡くなったんですね。
アカデミー賞授賞式での車椅子姿が思い出されます。

(2011/9/10 シエマ)



「ジュリエットからの手紙」

「ジュリエットからの手紙」★★★☆


今日はとっても素敵な映画を見ました。

「ロミオとジュリエット」の地イタリアのヴェローナにはジュリエットの生家があり、世界中から恋の悩みを綴った手紙が届きます。
婚前旅行でそこを訪れたソフィ(アマンダ・セイフライト)は愛しながらも恋人と別れたことを悲しむ50年も前のクレア(バネッサ・レッドグレーブ)の手紙を見つけます。その手紙に返事を書いたことから昔の恋人を探すクレアとソフィの旅が始まります。

バネッサ・レッドグレーブが素晴らしいです。優雅な物腰、優しい眼差しの中にこれまで歩んできた人生を感じさせて、彼女がいるだけで月並みな映画が特別なものになるような感じ。
お話の展開はなんとなく分かってくるものの、結構泣けてしまいました。
女性と見ると口説かずにおれないイタリア男には苦笑、そんな中得な役柄でさっそうとフランコ・ネロが登場、なかなか素敵に年をとっていました。
クレアとソフィの恋の行方を見守りながら風光明媚なイタリアを旅したような気分になる女性好みのストーリー、映画館はもちろん女性客ばかりでした。

(2011/7/2 イオンシネマ佐賀大和)

長谷部誠の「心を整える」を読みました。とてもよかったです。
誠という名前そのままに(本人も自覚しているようですが)真面目な人柄と青年らしい爽やかさにあふれた内容でした。
教えられることも多々ありましてさすがに日本代表のキャプテンを務めるだけの人なのだなと感心しました。













「ヘブンズ ストーリー」「ランナウェイズ」

「ヘヴンズストーリー」★★★☆

妻と生まれたばかりの娘を殺害された男、両親と姉を殺害された幼い少女、復讐代行を副業とする警官、理由なき殺人を犯した青年、若年性アルツハイマーを患う人形師、これらの登場人物が絡み合い描かれる全9章からなる復讐と再生の物語。
4時間38分の大作です。
ベルリン映画祭国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞をW受賞、キネマ旬報3位、映画芸術1位。

この映画を無事に見終えてお疲れ様と、一緒に見た友人とソラリアの喫茶店で、いろいろ話しました。
ここまで長くする必要があったのかなあ、両親を殺された孫を引き取ることになった柄本明があんなに泣いてるのに涙が出てなかった、最初と最後に挿入される人形芝居の意味は何、とか、思いつく他愛のないことを。

復讐は遂げられたけど、この世での再生はかなわなかったとしか思えない結末。監督は人間の悲しさや業を描きたかったのでしょうかね。
役者はそれぞれの役を自然に演じ、映画の中で本当に生きているようでした。
もちろん見ごたえはありました。せめて最後復讐を遂げずにいてくれたら。
私は登場人物の誰かに感情移入することも共感を持つこともできずに終わりました。
それがこの映画を心からよかった!と思えなかった原因だったのだと思います。

いろんな人たちの人生が交錯し最後は交わっていくという点では「海炭市叙景」とも似ていましたが、こちらのほうが日本の北の町の人たちに思いを馳せることが出来てとても感慨深いものがありました。

とにかく去年の話題作の1本です。映画館で見れてよかったです。

(2011/6/22 ソラリアシネマ)

「ランナウェイズ」★★★

こちらはちっとも話題になっていなかった映画。
知る人ぞ知る、ガールズバンドの走りのようなランナウェイズ。
シェリー・カーリーにダコタ・ファニング、ジョーン・ジェットにクリステン・スチュワート、この二人が本当によく似ていて歌もとても上手くて感心しました。
ロックがやりたかったジョーン・ジェットに対してそのルックスからボーカルに抜擢されたシェリー。
プロデューサーの戦略に乗りまたたくまに人気バンドに。
その当時は本国よりも日本で人気が出たグループなども多くランナウェイズもその一つ。
この過程は最近読んだ当時の日本側のロック事情を描いた東郷かおる子著「わが青春の黄金狂時代」と相まってとても面白く見ました。
来日公演の様子もなかなかうまく描かれており、ランナウェイズもリアルタイムで聞いていたので懐かしく、とても楽しめました。

109はなんと私と福岡から来た妹と二人でスクリーン独占でした。
ロック映画は映画館のいい音で見るに限ります。

(2011/6/25 109シネマズ)

10年ぶりかでクラプトンが福岡に。それもスティーブ・ウィンウッドとスティーブ・ガットも一緒。
1年前から11月のコンサートを楽しみに待っていたクリス・ボッティも日程が決定。
なんと同じ11月24日!365分の1の確率なのに・・・。
なんということでしょう・・。






「127時間」

「127時間」★★★★



金曜の夜いつものようにロッククライミングを楽しむために誰にも告げず一人でブルー・ジョン・キャニオンに出発したアーロンは落石に右腕を挟まれ谷底で身動きがとれなくなります。荒野にむなしくこだまする助けを求める声。
絶体絶命の状況に陥りながら決してあきらめなかった男の真実の物語。

「スラムドッグ・ミリオネア」を思い出すとてもパワフルなオープニングです。
かっこいい音楽と分割された画面に次々に切り替わる映像に身をまかせ、瞬く間に映画に引き込まれていきました。
そんな始まりから映画は一気に静の世界へ。
そこにひそやかに現れる”127hours”の文字がこれから始まる闘いを思わせてちょっと身構えました。
深いクレパスの中、まるで自分が谷底にいるような緊迫感に襲われます。
脳裏によぎる家族や恋人との思い出、時々襲ってくる幻影。母の電話に出なかったことやこれまで自由気ままに生きてきたことへの後悔などアーロンの胸に去来する様々な感情がそのまま生へのエネルギーへとつながっていくのです。
生きようとする強い意思に心打たれ、決してあきらめなかった姿に感動しました。
ショッキングな脱出シーンは正直直視できなかったけど、彼の勇気ある行動にラストは爽やかな感動に包まれました。

アカデミー賞主演男優賞ノミネートのジェームス・フランコの演技が素晴らしいです。
アカデミー賞6部門ノミネート作。

(2011/6/16 109シネマズ)

夜民放で「X-MEN」オンエア。タイムリーで嬉しい。ウルバリンことヒュー・ジャックマンはやっぱり、かっこいいですね。





「X-MEN ファースト・ジェネレーション」

「X-MEN ファースト・ジェネレーション」★★★

「X-MEN」シリーズをこれまで一度も見たことのない私もかなり楽しめました。
このシリーズをずっと見てきた人は2倍楽しいでしょうね。友人がプロフェッサーXの車椅子の訳が分かったと、嬉しそうに言ってましたから私も見ておけばよかったな。
プロフェッサーXとマグニートーの生い立ちからX-MEN結成までをナチスの時代からキューバ危機までの歴史を絡ませ、ダイナミックな音楽とかっこいい映像で描いていました。
「シングルマン」で教授を誘惑するハンサムな学生を演じたニコラス・ホルトや最近怪優になってきた感があるケビン・ベーコンも出演。
X-MENの中で唯一知っていたヒュー・ジャックマンもちょっと登場、彼は後にメンバーになっていくのかな、とっても気になるところ。
(2011・6・18 イオンシネマ佐賀大和)

これから見たいのは109上映の「127時間」と「ランナウェーズ」、そして今週のメインイベントは上映時間278分の「ヘヴンズ・ストーリー」(ソラリアシネマで1週間限定上映)


「ウッドストックがやってくる」

「ウッドストックがやってくる」★★★★


最近見た中で一番面白かったのが「ウッドストックがやってくる」。
ロック好きというのも大きく影響していますけど、とにかく楽しかった。

別の町で開催される予定のロックフェスティバルが住民の反対で宙に浮いたという新聞記事を見た青年エリオットは町おこしのつもりで誘致する。伝説のライブ開催までの怒涛の日々、初めての出来事に翻弄される町やエリオットの家族。そんな中で家族のこれまで知らなかった姿を発見し、本当の自分に気づき新たな人生に踏み出していくエリオット。
アポロ11号の月面着陸やベトナム戦争の影響、ラブ&ピースを体現するヒッピーたちなど、その時代の空気がとてもよく描かれていました。

ラストにはきっとライブ映像が来るのかなと思ってみてましたけど、ライブシーンは全く使われていません。それにも関わらず会場の雰囲気がとてもよく伝わってきました。

女装のゲイ役のリーブ・シュライバー(「ディファイアンス」「ソルト」)がとってもいい味出していたし、スーパーけちな母親に「ヴェラ・ドレイク」「ハリーポッター」のイメルダ・スタウントンがとってもはまり役で、脇役にもとても楽しませてもらいました。

「恋人たちの食卓」「ウエディング・バンケット」を経て「グリーン・デスティニー」「ハルク」そして2006年と2009年の私のベスト1「ブロークバック・マウンテン」と「ラスト・コーション」、アン・リーはこれまでもかなり好きだったけど、また一つ仲間入り。

(2011/6/12 シエマ)

あと最近見た映画は
「人生万歳!」★★★☆
ニューヨークに戻ってきたウッディ・アレン、やはりNYが似合うような気がします。本人が演じてもよかったかも。でもちょっと年をとりすぎかしら。とても楽しかった。
(2011・6・10 シエマ)

「奇跡」★★★
是枝組の豪華な役者共演は楽しめたし、子役のまえだまえだもうまいものです。
でもちょっぴり退屈したかも。
雑餉隈商店街も出てるというので見てみたんですが、最近の九州新幹線のテレビでの露出の多さと、それにまつわるこの映画の宣伝、これはやっぱりいつかは見ていたでしょう。
(2011・6・8 イオンシネマ佐賀大和)

「クロエ」★★★
「恍惚」に似ているなあ、でも結末こんなだったかな、と思いつつ見ていたけど、やはりそうでした。
エマニュエル・ベアールのエロティックさにはクロエ(アマンダ・セイフライド)もかなわない。
ジュリアン・ムーアはいつもうまいです。なんとアトム・エゴヤンだったのです。「アララトの聖母」や「スウィート・ヒア・アフター」などの監督ですが今回は割と普通な感じ。「エキゾチカ」という制服姿の少女が印象に残る映画もありました。これまた見たくなりました。
(2011・6・14 ソラリアシネマ)

久しぶりのブログでしたwink