候考賢「珈琲時光」、アン・ホイ「生きていく日々」とフォーラム


福岡アジア文化賞20周年記念事業として映画の上映会とフォーラム「スクリーンを通してみたNIPPON」が27日IMSホールで開かれました。
フォーラムのゲストは福岡アジア文化賞の受賞者の候考賢監督とアン・ホイ監督、映画評論家の宇田川幸洋氏、東京国際映画祭「アジアの風」プログラミングディレクターの石坂健治氏、という豪華な顔合わせです。
両監督の日本映画とのかかわりや、台湾や香港で日本映画がどのように受け止められているかというような内容でしたが、和気あいあいとした雰囲気で楽しいフォーラムでした。

両監督の日本映画との出会いについて
候考賢監督の日本映画との最初の出会いは「三日月童子」(1954年)で、「里見八犬伝」や「丹下佐膳」「宮本武蔵」などのちゃんばら映画を好んで見たとのこと。怪談や文芸映画も御覧になったそうですが、岩下志麻がとてもお好きなようで、ずっと憧れていらっしゃって、近年になって初めてお会いになった時「お互いこんなに年をとってから会ってしまって・・」とおっしゃったとかで、なんだかともてかわいらしい面を見せていらっしゃった候考賢監督でした。
日本映画はよく台湾でもかかっていたそうですが、1972年日中国交正常化とともに国交が途絶えてしまい日本映画も入ってこなくなったそうです。
その後見た日本の映画は岩井俊二監督の「Love Letter」や「リング」、最近では「天地人」も御覧になったそうです。国の政策により映画も大きな影響を受けるということ、話は戦後日本の映画史的な様相も。

アン・ホイ監督は黒澤明がお好きで黒澤作品はほとんどご覧になっているようでした。意外なことに台湾の小津と言われる候考賢監督も、アン・ホイ監督も最初の小津体験では眠ってしまったそうで、小津や溝口との出会いはヨーロッパ経由だったそうです。

アン・ホイ監督の「客途秋恨」は大分でも撮影が行われ、実際アン・ホイ監督のおじさんは大分在住で「客途秋恨」が大分の「シネマ5」で上映された時は田井館長がそのおじさんを招かれ、監督とお会いになったという素敵なお話まで聞くことができました。


アン・ホイ監督の新作はラブコメディ、候考賢監督も新作の準備中だそうです。
候考賢監督はなんと最初は歌手志望だったそうですが、オリビエ・アサイヤス監督の新作は候考賢監督のドキュメンタリーで、なんとその中で歌声も披露されているらしく、今日のフォーラムでかなりお茶目な監督の素顔を拝見したばかりなので、この映画も楽しみです。

なお福岡市立図書館にはアジア映画の名作がたくさん収蔵されており、今回の「珈琲時光」「生きてい行く日々」もその中からの上映。石坂氏がこのようなアジア映画のアーカイブは世界一であり、福岡の人たちは幸せだ、というようなことも言っておられました。

そして今回のイヴェントは無料だったのです。とても充実した時間を過ごしました。

(2010/1/27 IMSホール)

昨日チネチッタの20周年記念上映会も無事終わり、ホッとしたところ。
http://homepage2.nifty.com/cinecitta/report2010.html
2月3月はちょっとアルバイトに行くことになり、映画も厳選して見なければいけません。
それで1月はちょっとがんばって15本見ました。
「生きていく日々」のお母さんにとても元気をもらったような気がします。
この映画のことはまたそのうちに。

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この記事へのコメント
こんなイベントがあったんですね~。
情報収集力が薄れてます。
きっと、メルマガでお知らせがあったんでしょうね~。
最近、メールチェックしていなかったからね。
「生きていく日々」は観ました。気持ちがジワっとくる作品でした。
「珈琲時光」は今だかってなく、爆睡した作品でした。

ゲストの宇田川さんのお話が聞きたかったわ。
Posted by kobasaki at 2010年02月01日 00:54
sakiさん
DMが来ましたよ。アジアフォーカスの事務局から。
先着400名となっていましたがフォーラムは十分余裕ありでした。
「生きていく日々」ご覧になってたんですね。(流石!)
いい映画でしたねー。ほんと、ジワっときました。
理想の母親像の一人になりました。
もう一人は「輝ける青春」のお母さんなのですが。

「珈琲時光」不思議なことに全く睡魔がきませんでしたよ。
「Dr.パルナサス」と「ザジ」は寝てしまったというのに。

宇田川さんも面白い方でしたー。
Posted by capra at 2010年02月01日 21:01
「珈琲時光」も「生きてい行く日々」も観てたので、フォーラムだけ行く積もりにして、ちゃんとチケットも入手してたんですが、友達から急遽誘われて「アバター」2回目に行ってしまいました(汗)。

私って、映画は何があっても観るけど、外国の監督さんのお話とかアジアフォーカスの時も聞かない事が多いんですよね〜。そういう思いが作用して、フォーラム行かなかったのかなぁ。日本人の監督さんのお話は好きなんですけれど。

色々な方とお会いされたみたいで、楽しかったみたいですね(という情報が入っています、笑)。私もそういう楽しみ方を身につけないと〜。
Posted by るき乃。 at 2010年02月25日 17:53
ちょっとご無沙汰ですね。
るき乃さんは山口に行かれたのですね。
いつも精力的だなー、と感心していますよ。
今頃トムさんは夕張でしょうね。
あの時は無理にお茶に誘ったかもしれません。

るき乃さんもフォーラムには見えるのかな、と思っていましたが「アバター」に行かれたのですね。
あのフォーラムはほんと楽しかったですよ。
「珈琲時光」についてはつい最近また、面白いお話をたくさん聞いたところでした。

3月までバイトに行ってるので映画もあまり見れずにいます。
4月からはまたがんばります。
Posted by capra at 2010年02月26日 21:48
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