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Posted by さがファンブログ事務局.

「キャデラック・レコード」


(右の写真は小さいけど中身充実のパンフ)

なんともごきげんな映画である。
ポーランド移民のレナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)はキャデラックを乗り回すことを夢見てシカゴのサウスサイドにナイトクラブをオープンする。ギター1本でシカゴにやってきたマディ・ウォーターズの演奏を聴いた彼はビジネスになると直感しチェス・レコードを立ち上げる。

こんなシーンがある。ウィリー・ディクソンが「マディの歌は素晴らしいけどどれも同じように聞こえる、インパクトのある曲が必要だ」と言って「フーチー・クーチーマン」を提供し曲は大ヒットを記録する。
有名なこの曲を私は最初オールマン・ブラザーズの演奏で聞き、そこからマディ・ウォーターズを知ることになったけど、その作者がウィリー・ディクソンだったのだと、この映画で知らされた。

というようにその曲が生まれる様子なども描きながら、アメリカ南部の綿花畑の労働歌として誕生したブルースがどんなふうにロックンロールにつながっていくのか、そしてイギリスの若者にまで影響を及ぼしていったかが、ミュージシャンの人間模様を折り込みながらとてもわかりやすく描かれている。

劇中流れるブルースナンバーには思わずリズムをとりたくなるほど。ブルースマンを演じた役者の歌のうまさにも驚かされた。
製作総指揮をつとめたビヨンセの歌と演技の素晴らしさは言うまでもなく、彼女が扮するエタ・ジェイムスとレナードの関係、ウォーターズとその妻、家族同様のリトル・ウォルターとの関係などは、ブルースファン以外の観客を楽しませる要素もたっぷりで、飽きさせない。

1950年チェス・レコードが誕生し、56年エルビス・プレスリーのデビュー、時代は60年代へ。
ローリング・ストーズから大きなリスペクトを得たマディは海を渡る。ラストシーンもなかなか素敵だった。
(2009/8/29 ソラリアシネマ)

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昨日福岡の浄水通りを散策しました。
しゃれた感じのパン屋さんがオープンしていました。べスパが可愛かったので写真を撮りました。
パンはもちろん美味しかった。三越地下2階でも販売しているそうです。

http://www.buonobuono.co.jp/

  


「マン・オン・ワイヤー」と、「阿修羅展」


今日の佐賀新聞の書評欄に紹介されていた本「マン・オン・ワイヤー」。
高さ411メートルのワールド・トレードセンターで綱渡りをしたフランスの若き大道芸人フィリップ・プティによる手記です。
書評には「綱渡りの場面では文字を追うだけで背筋が震えてくる」と書かれています。
実際 映画のそのシーンはもう背筋がゾクッとするくらいに見ている方も緊張しました。
この本読んでみたいものです。大道芸人はペンを持たせても人を魅了するのですね。
「本書は『史上もっとも美しいテロリスト』から、この地で夢半ばで命を奪われた人々への追悼の詩であり、夢を失いかけた人々を勇気づける『美しすぎるエール』なのかもしれない。」と結ばれています。(最相葉月・ノンフィクションライター)
(2009/8/23佐賀新聞)

この映画チネチッタで9月11日(金)に上映します。
百聞は一見にしかず、この本当に美しい綱渡りを大きなスクリーンで是非体感してください。


今日やっと「阿修羅展」に行ってきました。多いだろうとは思っていましたが、この混雑は去年の東京の「フェルメール展」と同じくらい。
待時間50分の表示どおりチケットを買ってから展示会場に入るまでほぼ1時間かかりました。
当然のことながら阿修羅像の周りは人の列が3重くらいに取り囲んでいて、場内スタッフの男性が時間を計って「せーの」と回らせていました。正面、横、後ろと鑑賞したいですから回る方向をきめてみな一緒に回らせないと収拾がつかなくなるわけです。
老若男女を問わないこの人気ぶり、県外ナンバーもいっぱいで高速1000円も人気に拍車をかけたようです。
真夏の日差しが照りつける今日の太宰府、阿修羅像は涼しげな美しい顔で佇んでいました。