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Posted by さがファンブログ事務局.

「パリ20区、僕たちのクラス」「セラフィーヌの庭」

「パリ20区、僕たちのクラス」

パリ20区、ある中学の国語の先生と25人の生徒たちの授業風景、
ドキュメンタリーのように見えるけど、オーディションで選ばれた生徒たちが、7週間のワークショップを行い臨んだ撮影だというから驚き。
教師フランソワを演じるのはこの映画の原作「教室」の著者であり、元教師でもあるフランソワ・ベゴドー。
教室でのフランソワと生徒とのやりとりは熱く、真剣そのもので、堂々と先生に向かって反論する中学生には本当に驚かされる。
フランソワ以外の教師たちも真剣に子どもたちのことで論議し、教師という職業への愛情と誇りが感じられるし、自分の人生も大切にしている姿がとても気持ちがいい。
生徒の問題と同レベルで職場のコーヒーの値上げ問題が真剣に討論されていたのは可笑しかったけど。
2時間を一気に見せてしまう。
第61回カンヌ映画祭パルムドール受賞。
移民の国というフランスの一面をリアルに感じさせてくれる映画でもありました。
(2010/9/24 ソラリアシネマ)

「セラフィーヌの庭」

セラフィーヌは実存したフランスの女流画家で、貧しい暮らしの中、家政婦をしながら描き続けていた絵が画商のウーデに見出されるものの戦争や不況の影響で個展開催が流れた頃から精神を病んでいきます。
その純粋さや、絵が売れ始め経済的な余裕ができてからの散財する様、絵画作成の過程で大きな声で歌い、バタっと倒れてしまうところなど、少し常軌を逸したようなセラフィーヌはもともと繊細すぎる心の持ち主のようにも思われる。
そんなセラフィーヌをヨランダ・モローは彼女自身がセラフィーヌ本人であるかのような素晴らしい演技で見せてくれるのです。

アール・ブリュット「生(なま、き)の芸術」)」というフランスの画家ジャン・デュビュッフェがつくった、正式な教育を受けずに、名声を目指すでもなく自然に表現した芸術をさす言葉があり、 デュビュッフェ自身は知的障害者が描いたものとは一切言っていないが、狭義にはそういった障害者の作品を指していうこもあるようです。
以前日曜美術館で観たアール・ブリュットの作品、植物ばかりを緻密に大胆に描いたセラフィーヌの絵にこのアール・ブリュットというものを思いました。

(2010/9/25 KBCシネマ)

アジア・フォーカス開催中の福岡市でしたが、今年は1本も見れなくて残念でした。
今年はなんだかんだと忙しくてから6月からは新しいパートに行き始めたこともあり映画の本数がめっきり減ってしまいました。
見れるときにまず見たい映画を見ておこうと結局新作2本になりました。
せめて100本はキープしたいけど・・・あと23本。