「潜水服は蝶の夢を見る」

「潜水服は蝶の夢を見る」
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美人の奥さん、かわいらしい子供たち、ELLEの編集長という社会的成功、それに愛人、人生を謳歌していたジャン=ドミニク・ボビーに突然襲った不幸、ボビーが目覚めたのは病院のベッドの上。
意識はあるのに声も出ない、体も全く動かない、唯一動くのは左目だけというロックト・インシンドロームに。
左目の20万回以上の瞬きで描かれた本と言われても映画を見るまでピンとこなかったのですが、なんという気の遠くなる作業の元に生まれた本だったのか、本人の努力もさることながら、それをノートに書き取っていった編集者の労にも驚異の念を覚えました。
映画はボビーの開かれた片方の目を通しての映像を見せるので観客もボビーと同じような不自由な視覚につきあうことになります。ボビーの辛さ不自由さを一緒に体験しているような気持ちになるのです。
一方ボビーの自由な空想の世界をきれいな映像でも見せてくれるのでどこかファンタジーを思わせるようなこの世界から浮遊したような感覚も呼び込んでいます。
周りの人たちの理解協力により自分が生きた証を残したすことができたボビー、しかし何より彼自身の生きようとする強い意思が「潜水服は蝶の夢を見る」という本当に奇跡のような本を生んだのですね。

今年見た映画では一番の感動でした。


監督はチネチッタでも上映した「夜になる前に」のジュリアン・シュナーベル。
この映画に出演してたハビエル・バルデムはその後「海を飛ぶ夢」に出演、これもチネチッタで上映したので、「潜水服」もと思っていました、イオンシネマでかかりそうです。
ハビエル・バルデムはコーエン兄弟の「ノーカントリー」でアカデミー賞助演男優賞候補に。

(2008/1/11 試写会)

そろそろアカデミー賞発表楽しみです。これを見るとまたまた見たい映画がたくさんに。
今日はグラミー賞の発表もありこれでまた欲しいCDも増えることでしょう。
ぼちぼちWOWOWの放送を見ることにしましょう。



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この記事へのコメント
レビューの連打ですね。
それもヒットばかり、すごい、打率です。
私が最近観たのは「母べえ」でした。
板東さんや浅野君が素敵でした。
Posted by kobasaki at 2008年02月15日 01:01
sakiさん
コメントありがとうございます。
14日から上京しています。
それで慌てて書きました。
「迷子の警察音楽隊」は書きかけたままで出てきました。
この作品は109でかかるようですよ。
「母べえ」は良かったですね。浅野さん、ほんと上手い役者さん。
すっと役柄になりきりますね。

昨日POLICEに行ってきたのです。
ロートレック行ってみようかな。
東京も長期滞在は今回で終わりですよ。
Posted by capra at 2008年02月15日 09:37
やっぱり、東京だったのですね。
東京の長期滞在も終わると言うことは、
単身赴任生活もとうとう、終わってしまうってことですね~。
それなら、なおさら、満喫してきてくださいね。
Posted by kobasaki at 2008年02月17日 00:50
ありがとう。
しかし今年はほんと寒いです。
東京も例年にない寒さらしいですよ。
Posted by capra at 2008年02月17日 16:23
こんにちは。
私も先日観ました。
いい映画でしたね。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
Posted by kemukemu at 2008年03月01日 20:07
kemkemさん
感想読ませていただきました。
この映画もkemkemさんのお父様もすばらしいですね。
Posted by capra at 2008年03月03日 20:16
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