第81回アカデミー賞発表

「おくりびと」外国語映画賞受賞!「つみきのいえ」短編アニメーション賞! 
という嬉しい結果が出ました。

アカデミー賞発表の日は朝からテレビにかじりついてリアルタイムでその発表を観るというのが、毎年恒例のお楽しみ。
今年は日本の作品が2本もノミネートされでより身近な賞になりました。
そして短編アニメーションに続き「おくりびと」まで賞をとってしまいましたね。
外国語映画賞他もみなよさそうな作品でしたから、本当にびっくりでした。

今年の司会はヒュー・ジャックマン。歌って踊っての大活躍。
これまでの司会はコメディアンが務めることが多かったアカデミー賞ですが今回はとってもスマートでほどよいユーモアとしゃれた演出、受賞者のコメントに巻きの音楽が流れることもなく、スムーズに進行して華やかでありながら、きちんとした感じの授賞式でした。
ビヨンセと対等に歌い踊ったヒュージャックマン、たいしたものですね。

今年の新しく素敵な演出のひとつが主演賞、助演賞のプレゼンターをこれまでの受賞者が5人出てきてそれぞれにノミネートされた俳優にメッセージを贈るというもの。
ベテラン俳優から祝福されるノミネートされた俳優の表情がとてもよかった。
これは今後も続いてほしいなと思います。


以下発表された順番に結果を記します。

助演女優賞
ヴィオラ・デーヴィス 「ダウト」
●ペネロペ・クルス 「それでも恋するバロセロナ」
エイミー・アダムス 「ダウト」
タラジ・P・ヘンソン 「ベンジャミン・バトン」
マリサ・トメイ 「ザ・レスラー」

脚本賞
ダスティン・ランス・ブラック「ミルク」

脚色賞
サイモン・ビューホイ 「スラムドッグ・ミリオネア」

長編アニメーション
アンドリュー・スタントン「ウォーリー」

短編アニメーション
加藤久仁生 「つみきのいえ」

美術賞
ドナルド・グレアム・バート「ベンジャミン・バトン」

衣装デザイン賞
マイケル・オコナー「ある公爵夫人の生涯」

メイクアップ賞
グレッグ・キャノン「ベンジャミン・バトン」

撮影賞
アンソニー・ドッド・マントル「スラムドック・ミリオネア」

ゴードンEソーヤ賞
エド・キャットマル 

短編実写映画賞
ヨケン・アレクサンダー・フレイダンク 「トイランド」 (ドイツ)

助演男優賞
●ヒース・レジャー「ダークナイト」
ジョシュ・ブローリン「ミルク」
フィリップ・シーモア・ホフマン 「ダウト ~あるカトリック学校で~」
マイケル・シャノン 「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」
ロバート・ダウニー・ジュニア 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」


長編ドキュメンタリー賞
「マン・オン・ワイヤー」

短編ドキュメンタリー賞
「スマイル・ピンキ」

視覚効果賞 プレゼンターはウイル・スミス
「ベンジャミン・バトン」

音響編集賞 プレゼンターはウイル・スミス
「ダークナイト」リチャード・キング

録音賞 プレゼンターはウイル・スミス
「スラムドッグ・ミリオネア」

編集賞 プレゼンターはウイル・スミス
「スラムドッグ・ミリオネア」クリス・ディケンズ

ジーン・ショーハルト友愛賞 プレゼンターはエディー・マーフィー
ジェリー・ルイス

作曲賞 プレゼンターはアリシア・キーズ、ザック・エフロン
ARラフマーン「スラムドッグ・ミリオネア」

歌曲賞 プレゼンターはアリシア・キーズ、ザック・エフロン
ARラフマーン‘Jai HO‘「スラムドッグ・ミリオネア」

外国語映画賞 プレゼンターはリアム・ニーソン
「おくりびと」

監督賞 プレゼンターはリース・ウイザー・スプーン
ダニー・ボイル 「スラムドッグ・ミリオネア」

主演女優賞 
アン・ハサウェイ 「レイチェルの結婚」(シャーリー・マクレーンが紹介、あなた歌もうまいのね、これからも期待できるわと言われ感極まっていました)
アンジェリーナ・ジョリー 「チェンジリング」(ニコール・キッドマンが紹介)
メリッサ・レオ 「フローズン・リヴァー」(原題)(ハル・ベリーが紹介)
メリル・ストリープ 「ダウト~あるカトリック学校で~」(ソフィア・ローレンが紹介)
●ケイト・ウィンスレット「愛を読むひと」(マリオン・コティアールが紹介)

主演男優賞
リチャード・ジェンキンス 「ザ・ヴィジター」(原題)(エイドリアン・ブロディが紹介)
フランク・ランジェラ 「フロスト×ニクソン」(マイケル・ダグラスが紹介)
●ショーン・ペン「ミルク」(ロバート・デニーロが紹介)
ブラッド・ピット 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(アンソニー・ホプキンスが紹介)
ミッキー・ローク 「レスラー」(ベン・キングズレーが紹介)

ショーン・ペンのスピーチ、オバマ大統領就任の喜びと、同性愛者結婚反対に対する抗議、俳優業にとどまらす社会運動家らしいものでした。
ブラピとアンジェリーナの夫婦受賞はさすがになかったけどキラキラと輝いている本当に美しいカップルでした。

作品賞 プレゼンターはスピルバーグ
●「スラムドッグ・ミリオネア」
「愛を読む人」
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
「フロスト×ニクソン」
「ミルク」

ということで「スラムドッグ・ミリオネア」圧勝のアカデミー賞でした。
主演男優賞は「ザ・レスラー」のミッキー・ロークにとって欲しかった気もしますが、ほぼ納得の結果。
「つみきのいえ」の加藤久仁生氏の英語のスピーチ、「サンキュー・マイ・ペンシル」はいいですねえー。
本当気持こもっていました。
滝田監督も英語でシンプルに感謝を述べておられました。
社会問題やちょっと重い題材の作品が多かった外国語映画賞の中で人の死を悼むという普遍的なテーマだれが見ても優しい気持になる映画で、今の時代に好かれたのでしょう。
嬉しいです。












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この記事へのコメント
うわ〜☆
詳しく書かれててなんかテレビ番組見てるようです。毎年リアルタイムに見るなんてかっこいー!!


08年おくりびと旋風でしたね。昨日はテレビで『遺影写真家』が、おくりびと、として紹介されてました。遺影になる予定の写真がとてもステキに撮られていました。これからは死を悲観的にとらえる考え方はがりではなさそうですね。最後まで綺麗でありたい…ですね(^-^)

なんか話がずれましたが
つみきのいえはぜひ見てみたいです。アニメも好きなんで。

今夜のチネチッタ、友達と行かせていただきます☆
では〜
Posted by yoko at 2009年02月24日 00:21
yokoさん
コメントありがとうございます。

遺影は早めに撮影しておいたりお気に入りの写真を用意しておいたり、私の周りも高齢者が多いので、これ「お葬式用に」なんて会話を聞きますよ。
死を「旅立ち ディパーチャー」ととらえることはいいことかもしれませんね。

私も「つみきのいえ」見てみたいです。
「おくりびと」上映の映画館も多くの人が訪れているようですね。
109シネマズもにぎわっているでしょう。
イオンで上映の時もお客さん多かったですけど。

では今晩お待ちしています。
今日の映画も癒されそうですよ。
実は私も見ていないので、今日は鑑賞の予定です。
Posted by capra at 2009年02月24日 14:58
訂正「デパーチャーズ」ですね。すみません。
Posted by capracapra at 2009年02月24日 15:15
今回の式典はアカデミー賞にノミネートされている映画に興味がない様な若い層を取り込む為にもハイスクール・ミュージカルの面々を出演させたりしたそうです。この式典を観て映画に興味を持って貰えればという考え方らしいですね。去年位から、アカデミーを動かしてるのは、ジョージ・クルーニー&ケイト・ブランシェットらしいですよ〜。それで以前のアカデミーとは様子が違って来てるらしいです。

ヒュー・ジャックマンはブロードウェイでミュージカルに出たりしてるらしいので、歌って踊っては当たり前なんでしょうけど、そういう映画に出てないので知りませんでしたよね〜。アン・ハサウェイも上手かったんでしょう!?

観たかったなぁ。録画とかなさってませんか?(笑)
Posted by るき乃。 at 2009年02月26日 11:52
るき乃さん

ジョージ・クルーニーとケイト・ブランシェットが動かしてるのですか。
ハリウッドの重鎮になりつつありますね。
視聴率をあげるための演出でしょうけど、日本のアカデミー賞とはやはり違いますね。
レベルが上です。

アン・ハサウェイも上手でしたよ。

夜の字幕版を録画しましたよ。まだ見てはいないけど。たぶん大丈夫。そのうちNHKでもやるようですけど、コピーしましょうか。
Posted by capra at 2009年02月27日 21:06
あぁ、もちろん日本アカデミーとは全然違いますね〜。あれはテレビ会社の為のテレビ会社が作ったシナリオ通りの賞ですから全然興味ありません。それを去年は巧まずして樹木希林がばらしてましたよね。

NHKで一週間後位にあるよなぁと思ってたんですけど、やっぱりありますよね。それを観る様に頑張ります。観られなかったら、ビデオ貸してくださいね〜。
Posted by るき乃 at 2009年02月28日 02:11
いいですよー。
NHK逃したらおっしゃって。
私も日本アカデミーはほとんどどうでもいいのですが最近映画を見なくなった母などはあれで「おくりびと」は良さそうね、久しぶりに映画館に行ってみようかな、なんて言ってました。
Posted by capra at 2009年02月28日 14:06
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