ミス・ポター

 絵本「ピーター・ラビット」の出版のいきさつから、初めての恋、
 成功を収めてから湖水地方の自然を守っていく晩年までを
 子供時代の回想をところどころにさしはさみ、丁寧に描いていてとても好感が持てました。

 劇中登場するおなじみのキャラクターたちの可愛らしいこと。
 それが動き出す時の自然な感じは、さすがに「ベイブ」のクリス・ヌーナン監督です。
 ロンドンからビアトリクスが移り住む湖水地方の美しい風景もこの映画の
 大きな魅力です。
 あの場所だからこそピーターが誕生したのですね。
 女性は結婚して夫に養ってもらうものというビクトリア朝の厳格な風潮が残る
 20世紀初頭のイギリスでビアトリクスはきちんと自分の考えを持った
 頭がよくてユーモアもある女性だったのです。

 レニー・ゼルウイガーが好演、編集者で恋人役のユアン・マクレガー
 シャイな感じがちょっと心をくすぐります。
 文芸映画的、でも誰にでも楽しめるエンターテイメントの要素がほどよく加味されて
 アメリカ映画にしてはウエルメイドな感じの上質な作品でした。


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